MPEG最前線!
身近になってきたデジタル・ビデオ編集(ノンリニア編集)ですが、最近ではMPEGキャプチャ・ボードを使ってアナログのビデオ機器から取りこむことで、DV機器がなくてもノンリニア編集が楽しめます。またDV機器をベースとするシステムでもコンパクトなMPEG圧縮は編集や保存に適しています。
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- MPEGとは?
ビデオ映像をデジタル化するとたいへんなデータ量となるので、何らかの圧縮が必要です。 MPEG-1やMPEG-2はその圧縮方式のひとつで、高画質ながらもっともコンパクトに圧縮することができます。
MPEG-1はもともとVCD(ビデオCD)の規格で、 MPEG-2はDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)でのデーター形式であるとともに衛星デジタル放送でも使われています。
動画ファイル形式とコーデック
- DVとどう違う?
民生用デジタル・ビデオカメラで使われている圧縮方式がDV規格です。 DVは高画質ですが、圧縮率はあまり高くありません。約9分で2GBを消費します。
MPEGはDVと同等の画質でも圧縮率は高く、同じ2GBで40分以上となります。 DVの圧縮率は規格上固定されていますが、MPEGでは画質さえ我慢すればさらに圧縮することができます。
(ここで2GBという数字を使ったのは、システムや対応ソフトにファイルサイズ2GBを上限とするものが多いため。)
2GBの壁
- MPEG-1とMPEG-2の違いは?
MPEG-1はVHS品質の画像をCDで再生できるよう高圧縮を目標に作られた規格です。 MPEG-2は放送用としてさらに高画質を目標に作られたものです。
しかしMPEG-1であってもVideoCD規格(352x240ピクセル)を無視して大きなピクセルと大きな転送速度を選べば MPEG-2との差はあまりありません。
なお、インターネットでの映像配信などを目標にMPEG-4規格というものもありますが、 共通規格として実効していないという問題があります。
あなたはMPEG-4を見たことがあるか?
- MPEGは編集向きか?
「MPEGは編集には向かない」といわれてきたのは、対応する編集ソフトが少なく、機能も小さかったからです。しかし、いまや高機能の編集ソフトが現れました。2000年3月発売のUlead
MediaStudioPro 6.0JはMPEG1/2を1フレーム単位で編集できます。 ファイルがコンパクトであるということは編集のさいにもたいへん有利です。
ファイルが巨大であれば編集作業のさいに「重く」、コンパクトであることは「軽い」ということを意味します。
- MPEG-2は高くつく?
MPEG-2はその高度な圧縮のためにハードウェアの助けを借りねばならず、 主に業務用に使われてきた経緯から、関連機器はたいへん高価なものでした。
ところが近年にCPUの能力が急速に高くなったことで、ソフトウェア・ベースで圧縮・再生ができるようになり、我々の手に届くものになってきました。 DVベースの編集システムと大きく変わらなくなっているばかりか、高価なDV機器を使わないMPEG-2のシステムはむしろその分安価になっています。
MPEG-2によるビデオ編集システム
- MPEG-2はなぜ身近になったか?
近年のCPUの能力向上でDVD再生がソフトウェア・ベースとなったことで、パソコン・システムにDVD-ROMが急速に普及してきました。 そこへSONYがMPEG-2録画できるTVチューナー付きモデルを出したのに続き、いくつかのMPEG-2キャプチャ・ボードが登場します。
なかでもATI ALL-IN-WONDER 128のコスト・パフォーマンスには驚かされます。 残念ながらこれらのMPEG-2キャプチャは一時記憶として使えるだけで、いちどMPEG-2にしたものは編集操作ができませんでした。
対応する編集ソフトが手に入るようになったのはごく最近のことです。 いま時代はまさにMPEG-2の入り口にいます。
キャプチャ・ボードについて
- 編集後のビデオをどう使う?
配布はいまのところVHSテープに出力するのがもっとも普遍的でしょう。 小編ならMPEG-1でCD-Rに焼いて配布するのもコンピューターが普及した現在は現実的です。DVDでの配布は目前ながらまだこれからといったところでしょうか。
小画面で数分のビデオ・クリップをRMファイルなどに変換、インターネットで配信することもできます。
MPEGビデオのCD配布
DVDの現状と将来
シノバーのビデオ・ルーム
8 Dec 2000
MPEG-2特許のライセンス管理会社である米MPEG LA LLC が明らかにしたところによると、 同社のライセンス・プログラムに参加する複数の企業が
MPEG-2技術に関する特許侵害で、米Compaq Computerを提訴したという。(英文プレスリリースMPEG
LA LLC/20 Nov 2000, 日本語記事はBizTech 11月21日など)
これには驚いた。こういった国際規格を実施するに必要な特許は無償公開されるの が普通だと私は思っていた。 さらに驚くことに、 同社 によると、MPEG-2技術の使用は無料の
ソフトウェアであってもライセンス料を支払う必要があるとのこと。 (TMPGEnc の MPEG2 サポートの停止について, TMPGEncホームページ内)
なお、BizTechの記 事によれば今回のCompaq提訴に参加したのは US.Philips社、松下電器産業、米General Instrument、
三菱電機、日本ビクター、仏France Telecom、米コロンビア大学の知的財産権管理会社(Trustee)の計7社/機関。
幸いなことにMPEG-1ではこのような問題は無いらしい。 実はMPEG-1と2の圧縮技術の違いはほとんど無く、 MPEG-1であってもピクセル数やビットレートを上げればMPEG-2と遜色無い映像が得
られる。 MPEG-1で事足りるというより、MPEG-2の再生環境が普及していない現在、むしろ MPEG-1を使うほうが有利。
そんなこんなで、
MPEG2はもう要らない!
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